【Title】: Tick! Tack! | 【ブランド】: Navel | ||
【ゲームタイプ】:ADV | 【発売】: 2005年09月16日 | ||
【属性】:姉系・同級生・メイド | 【種別】:萌え系・実用系 | ||
【スタッフ】 ■原画: 鈴平ひろ ■シナリオ: あごバリア 【ムービー等】 メーカーサイト(Navel)から デモムービーがDL可能。 ※修正パッチが公開されています 【参考】Tick! Tack! 攻略 |
【キャスト】 ■セージ: 青山ゆかり ■アイ: 三村祥子 ■ネリネ: 松永雪希 ■サイネリア: 赤白杏奈 ■麻弓=タイム: 香取那須巳 【関連】 【Amazon】Tick! Tack!(Shuffle外伝・ネリネ) 【Amazon】SHUFFLE! (本編) 【Amazon】Really? Really! (Shuffle外伝・芙蓉楓) 【Amazon】”Navel”で検索 |
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【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】 | |||
【人気投票率】: 41票/7.8% | 【地雷投票率】: データなし(未実施) |
【レビュー】 | 【執筆】: 空 さん | ||
【シナリオ】 | 【評価】: 75 点 | ||
(ストーリー紹介) 物語は、とある休日に始まる。 穏やかな昼下がり、ネリネの部屋でとある魔法のアイテムを見ていた凛達一行は、 樹と麻弓の起こした騒動からそれを発動させてしまう。 そして、20年前の魔界へと送られてしまう稟、ネリネ、樹、麻弓の四人。 そこで二人の少女達と出会ったことが、歴史を大きく変えてしまった。 本来ならばネリネの母とならなければならなかった少女。 その少女と魔王と重大な語らいを一つ潰してしまったことより、未来に変化が発生。 本来ならば結ばれるはずのない少女と魔王の間に、可能性を作ってしまう。 そして、その可能性による影響に巻き込まれてしまうネリネ。 このまま現代へと戻るわけにはいかない! 四人は歴史を元に戻すべく、一致団結することになる。 大きく揺れる歴史の天秤の中で繰り返えされる、不思議な出会い。 そこには稟の知らない歴史があった。 |
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(コメント) 【シナリオ】60点 前作「SHUFFLE!」のネリネエンド後からすぐの話で、魔界で住む2週間弱のお話です。 時は上記通り20年前で、要するにネリネが生まれる可能性が決まっていない時代ということになります。 ストーリー紹介で重要な部分は真ん中の4行で、ネリネの母になるはずの彼女がフォーべシイとの距離を縮める はずだった日に、稟一行がネリネの父であるフォーベシイの宮殿にお邪魔することで、そのイベントを潰してし まい、二人が結ばれるまでの時間を従来よりも長く、また結ばれる可能性すらも危うくしてしまうという話です。 未来に変化が出てしまうというのは、過去が変わることで未来から過去の魔界に来てしまったネリネの外見や性格に 変化が出てしまうということで、これは主人公である稟が選択する言動によってフォーべシイとネリネの母が結ばれ る時を遅くしてしまったり、ネリネの母自体が違う人になってしまうなどが原因になります。 ―――――――――― 純愛ゲームしかやってこなかった自分には、解らない感情や結末が多々ありました。 内容そのものは選択肢によって未来が変わるということでゲーム性がありますが、結局他のヒロインと違うタイプの ネリネとの実用シーンを実現したかったのでは?というイメージが強いです。 ネリネのFDといういうよりは、前作のネリネエンド後の話という感じなので、ネリネと付き合いながら他の女の子を 抱くことになり、エンディングも気持ちがいい内容ではありません。 もともと、主人公(稟)に愛されていれば稟が他の女の子を好きになっても構わない的な雰囲気がありましたが、 今作はそれがさらに強くなりました。 もっと全キャラの心情を掘り下げてもらえれば印象が変わったかも知れませんが、気持ちの部分で無理やり (ご都合的)な演出が多く、やはり実用面重視でシナリオを形成した結果だと思います。 「SHUFFLE!」のファンディスクとして純愛でない内容はいかがなものかという思いもあります。 主人公の立場になってゲームを進めるのは無理がありました。 <ネタばれ> フォーべシイよりも稟を選んだのに魔界に置いて行かれるという、まったく幸せを掴めない子が 出てしまったのは非常に残念でした。 <ネタばれここまで> 【キャラクター】85点 ネリネも少し変りました。 所有物発言はもちろん、知っている女の子だったら手をだしてもいいよ?って言ってきます。 どのヒロインも稟に愛されていれば、彼が何をしようと構わないようなので、そういう考えの ヒロインが好きであれば好きになれるはずです。 【演出】80点 ゲームの大筋はともかく、キャラを立てるイベントの演出やテキストはエロ以外も素晴らしいです。 ドキドキ感やワクワク感は前作よりも減ったものの、どのゲームでも見る有りがちなイベントや シチュエーションにも細かい工夫があり読んでいて飽きない面白さがあります。 キャラの設定がいいというよりも、こうしたテキスト面での演出がキャラの人気に繋がっているように感じます。 前述通りゲーム性はありますが、実用シーンも含めて細かい分岐でのイベントが多く、集めようとすると 後半は作業中心になってしまいます。 全シーンを集めることが大変で地雷を感じる人もいそうです。 |
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【システム】 | 【評価】: 95 点 | ||
■システム(機能) ・Hシーン回想 ・CG回想 ・ボイスカット・個別調整 ・エフェクトカット・調整 ・メッセージ速度調整 ・オートモード・速度設定 ・未読スキップ ・クイックセーブ&ロード ・バックグラウンドでの動作 ・ジャンプ機能(シーンスキップ) ・サムネイル(セーブ/ロード画面) ・右クリック・キー等の割り当て ・ウィンドウモード(800x600) ■システム(コメント) その他の機能 ・フォント設定(30種類程、太文字、影などの選択) ・マウス設定、キーボード設定なども非常に充実 ・スキップやサウンドの条件設定 右クリック以外にホイールボタンと前後のスクロールにも、10種類近い割り当てが あったのが良かったです。 完璧かと思いましたが、シーン回想中に回想選択画面に戻れないので減点しました。 あと、中には設定の変更がし辛いという方もいるかも知れません。 |
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【グラフィック】 | 【評価】: 75 点 | ||
人物CGは55枚でそのほとんどが実用シーンのものです。 もう少し鮮明さが欲しかったですが、前作をプレイしていれば思っていた通りの出来に感じると思います。 CGは差分が多く好感ですが、立ち絵は使いまわしが多くバリエーションも少ないのが目立ちました。 綺麗ですが枚数が少ないです。 |
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【サウンド】 | 【評価】: 85 点 | ||
【ボーカル曲・BGM】85点 ボーカル曲はOPと挿入歌の2曲で、どちらも「橋本みゆき」さんが歌っています。 どちらも以前(プレイ前)から聞いていましたが、POはムービーも合っているのでさらに好印象。 挿入歌も曲は良く入る場面は悪くないものの、演出不足で影が薄いです。 BGMは31曲で、そのうち20曲が前作で使われていたものですが、雰囲気が合っている場面でしか 使っていないので問題なく、テンションが違うところでは新たらしいBGMを使っています。 【声優】85点 メッセージのテキストが個性的なので自然っぽさに欠けましたが、セージの元気ある性格やアイの おっとり感などキャラを立たせる為には十分でした。 特にアイの包容力ある性格と声は人気がありそうです。 |
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【実用関係】 | 【評価】: 90 点 | ||
■実用(シーンの種類) ・ラブラブ ・フェラ ■実用関係(コメント) 全24シーンで、本来のネリネとのシーンが少ないのが気になりますが、バランスよく攻略対象でない ヒロインの実用シーンも少しあります。 ヒロイン達は基本的に稟さまならどんなことでもという考えなので、終始主人公のペースで進みヒロインの 恥ずかしがる仕草などが多いのが特徴です。 見どころとしては、よくあるシチュエーションの中にも工夫された細かい演出とヒロインのアクションで、 何をやっているのかよく分かる上に聞いていて面白いテキストでした。 メイド服や黒タイツでのシーンが多く、放尿とティッシュなどで拭くようなシチュが目立ちました。 テキストが上手く引き立てていることもあり、ヒロインの萌え度は安定して高いので、シナリオそのものに 感情移入できれば相当楽しめると思います。 フォーべシイは結婚相手をヒロインの中から選ぶので、フォーべシイとヒロインのシーンもあります。 |
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【総評】 | 【評価】: 83 点 | ||
総評は平均81点に定価を考慮した点数です。(9240円から−500円につき+1点) 自分の属性に偏りがあるので何とも言えませんが、人を選びそうな作品でした。 ネリネのその後という話であって、ネリネのファンディスクという感じはしませんが、ネリネが大好きな方は 別として、前作の「SHUFFLE!」が好きだからというだけの購入は痛い思いをすることがありそうです。 むしろ、どちらかというと年上好きで、シナリオの内容なんか気にしない(深く突っ込まない)くらいの方、 もしくは自分勝手な主人公の言動で話が進み、それなのにヒロインが何故か主人公に対して所有物ですからとか 訴えてくる展開が好きな方には楽しめそうです。 ネリネに深く関わっていたリコリスの話も出てきますし、ネリネを知っておく意味でも前作はプレイして置いた 方が楽しめると思います。 |