【Title】: 戦場デ少女ハ躰ヲカケル | 【ブランド】: サイク | |||||||||||||||||||||||||
【ゲームタイプ】:戦略シュミレーション | (発売:2006年3月24日) | |||||||||||||||||||||||||
【属性】:お姉さん系、妹系 | 【種別】: | |||||||||||||||||||||||||
【スタッフ】
【Amazon】戦場デ少女ハ躰ヲカケル |
【キャスト】
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【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】 | ||||||||||||||||||||||||||
【人気投票率】:9票/1.7% (06年3月度投票結果) | 【地雷投票率】:9票/4.1% (06年3月度投票結果) |
【レビュー】 | 【執筆】: 多謝さん | ||
【あらすじ】 | |||
-あらすじ- とあるリゾート国。発展途上国だが資源に恵まれ、国の富は以上に高い。 そのため世界各地からさまざまな人々が集まっていた。 アメリカ軍で華々しい戦果をあげながら、なぜか若くして退役した主人公は、のんびりとしたバカンスを満喫していた。 だがそこで起こった軍事クーデター。主人公は妹と共に拘束され、クーデターの首謀者たちである解放軍司令部の前に連行される。 解放軍は主人公のアメリカ軍時代の戦果に目を付け、妹を人質に解放軍の指揮を執るよう迫る。 主人公はやむなく指揮を取り戦場へと向かうのであった。 (公式HPよりあらすじ部分を抜粋) |
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【シナリオ】 | 【評価】: 60 点 | ||
シナリオという面から言えば正直首をひねる内容でした。 システム的に避けようがない部分もありますが、安直、唐突、不整合な部分が多く、先の見える展開や、突っ込みを入れたくなるテキスト満載で高評価は難しいです。 ヒロイン個別シナリオの弱さが決定的で人間の心の機微が感じ取れません。いくら戦場という特殊事情があるにせよ、エロゲなんだしもう少し心情描写に力を入れても良かったのかなと。特に主人公の思考回路に疑問を持ちました。各シナリオともヒロインと主人公の成長や心境の変化の描写が希薄なのが大きいと思います。 感動系にいけないのならいっそのこと鬼畜陵辱系にしてもいいと思いました。いずれにせよどっちつかずですね。 トゥルーEDは無難な出来なのと、通販特典(現在入手不可)のダークサイド編のシナリオも評価してこの点数に。 正直ヒロインとのドラマを望むタイプのプレーヤーは手を出さない方がいいです。 |
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【システム】 | 【評価】: 75 点 | ||
エロゲ系の必須のシステムは揃っています。快適とまではいえないので及第点といったところ。 スキップ速度が速いのは繰り返しプレイが必須の当作品ではうれしいところ。 エフェクトはあってなきが如し。アドベンチャーパートは一昔前の作品のような感じを受けました。演出面の弱さは気になりました。 この作品の肝である戦闘パートですが、やや航空機の強さが勝ちすぎている感はありましたが、なんのかんのいっても面白かったです。エロゲでこういう作品出すのは度胸がいるとは思いますがシュミレーションゲーム的にも及第点以上の作品だと思います。願わくばキャラごとにステータスに幅をもうすこし持たせるとか、対戦時の命中率・攻撃力表示(スパロボ形式)があると戦闘時の理不尽さが解消できるのかなと。経験値のカウント方法もアンバランスだったと思う。(占領時のアップ幅が大きすぎ。) まあ不満はあれど戦闘パートの出来は良かったと思います。 しかし問題はこの先・・・。戦闘パートの結果がフラグに直結するのですが、その条件が分かりにくいのが最大の問題かと。ヒロインのレベルに依存してるのは分かりましたが、イベントの起こるチャプターが各キャラ別々なので狙ったキャラ以外のEDフラグが先にたってしまうことがたびたび・・。^^;しかもEDフラグが先にあるキャラに限ってレベルが上がりやすいため事故多発でした。(苦笑) また各キャラのイベントがぶつ切りで出るためシナリオの一貫性を感じるのが難しかったです。せめてヒロイン個別ルートで戦闘3回やるとか、戦闘とシナリオを関連付ける努力が必要なのではないでしょうか。このシステムは正直シナリオを殺すシステムだと思います。 同時複数クリアも相当難しいので、どうしても各キャラごとに1回ずつクリアしていく形になります。時間のない人にはフルコンプは難しいと思いますのでその点もマイナスかなと。 しかし、トゥルーEDの難易度(フラグ条件)は相当高いので「高性能照準器」のようなパッチを当ててくれたのはうれしいところ。コレがないとシュミレーション初心者にはきつい条件でしたから。 辛口に書きましたが戦闘パートを評価してこの点です。ADV単体としてみるなら-15点してください。 ※機能:Hシーン回想、 CG回想、 ボイスカット・個別調整、 メッセージ速度調整、 未読スキップ |
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【グラフィック】 | 【評価】: 75 点 | ||
CGは74枚(CG回想より、差分除く)正直少ないと思います。 原画はミヤス リサさん 個人的には好きな絵柄です。CGの塗りは濃い目で繊細という感じではなかったですがアニメチックなかわいさが出ていていいと思います。 立ち絵はちょっと少なく感じました。キャラ数もそれなりにいたので仕方ないのかなと感じましたが・・・。 CG配分はほとんどエロです。サブキャラについてはほぼ100%エロだったりします。イベントが少ないってのもありますが正直寂しいところ。 背景の貧弱さは目に余ります。もっとがんばってほしいです。 ちなみに通販特典のダークサイドはCG13枚(CG回想より、差分除く)本編との使いまわしは2枚だけ。通販特典なのに結構気合はいってますね。(笑) |
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【サウンド】 | 【評価】: 68 点 | ||
BGMは17曲(BGM鑑賞モードより) 正直あまり心に残る曲はありません。曲数も少ないですね。 イメージは壊してないとは思いますが、可もなく不可もなくといったところ。 ボーカル曲は「Promise」 この曲は良い曲だと思います。透明感もあるし良いボーカルです。 ボーカルに免じてこの点数です。 |
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【実用関係】 | 【評価】: 70 点 | ||
エロシーンは40(イベント回想モードから) 多く見えますが、CG使い回しイベントが多いのであまり多くは感じません。 各キャラごとにエロシーン数が異なり2-5回(アリシアが一番少ない) 実用的かどうかと問われると微妙。全体的に尺が短く、また展開も唐突なものが多いため正直私はなじめませんでした。また、エロシーンCGの体のデッサン(というか体制)が崩れている部分があったのもマイナスポイント。 ただ、CG的なレベルが結構高いのと、サブキャラとのエロシーンがそこそこ評価できるので評価は少し高くしました。 ヒロインのタイプが多数+サブキャラの多さで属性は多いです。必ずピンポイントのキャラには会えると思います。 ※えち関係 : 道具、 ふ○ら、 あ○る、 えすえむ、 りょーじょく、 らぶらぶ |
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【総評】 | 【評価】: 65 点 | ||
正直レビューを書くのがしんどい作品でした。点数つけるの迷います。 ADVパートを見れば地雷認定に限りなく近い作品でした。原画ファンの方以外にお勧めできる点はほとんどありませんでした。 ただ戦闘パートの出来はなかなかで、また戦略シュミレーションをこのジャンルに持ってきたチャレンジスピリッツも評価したい部分もありました。 全体的にこの作品の問題点を考えてみると、ADVとSLGの融合の失敗の一言に尽きます。ADVも単体のみであればシナリオの流れにさえ気をつければそんなに問題作とはいえないと思います。CGレベルも高いし、シナリオ的にも心理描写が少なく唐突な展開が多かったところを除けば酷評はありえないものでした。 しかし、レベルアップによりフラグがたっていくシステムなので進め方いかんによっては「ぶつ切り」「順序の不整合」等が目立ち、またフラグの不合理な部分もあいまってゲーム全体に悪影響を及ぼしているのだと考えます。 しかもSLGパートとADVパートの関連性が少ないのが決定的で、SLGパートを楽しめる人しか最後までやり遂げるのは不可能ではないかと思うぐらいです。システム欄でも書きましたが、戦闘パート12-13ステージまでを共通ルートにして残り3ステージぐらいを各キャラEDルートとトゥルーEDルートに分けて個別のステージを作った方が良かったと思います。戦闘に意味を持たせないと、この系統のゲームは退屈なだけになってしまいます。 個人的な総評としては「そこそこ面白いSLGゲーム」ですがSLGに楽しみを見出せない人は間違いなく地雷ゲームです。コレについては体験版を配布してますので、それをプレイして判断してください。ちなみに1プレイ20時間程度は覚悟してください。フルコンプまでは7回ぐらいはかかります。(苦笑) とにもかくにも人を選ぶゲームなのは間違いありません。 ちなみに通販特典のダークサイドの存在は大きいです。現在入手不可能なのですが、本編とあわせてやると面白いと思います。こちらはシナリオが一本道ですがこっちの方が面白く感じたというのはちょっと悲しいところ。やはりシナリオ分岐方法がよくなかったんだなぁと再確認。 ----補正ポイント----- SLGを楽しいと思った人(私個人の評価) → +10点 SLGパートが苦痛だと思った人 → -15点 |