【Title】: この青空に約束を− | 【ブランド】: 戯画 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【ゲームタイプ】:ハートフル学園ADV | (発売:2006年3月31日) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【属性】:ツンデレ、姉系、妹系、同級生、幼馴染 | 【種別】: 感動系、 萌え系 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【スタッフ】
【その他】 ・この青空に約束を− 攻略 【Amazon】この青空に約束を− 【Amazon】オフィシャルファンブック発売中 【Amazon】”戯画”で検索 |
【キャスト】
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【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】※ヒロイン人気投票実施中(投票結果はこちら) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【人気投票率】: 119票/54.3% (06/04/13現在) | 【地雷投票率】: 6票/7.1% (06/04/13現在) |
【レビュー】 | 【執筆】: 多謝さん | ||
【あらすじ】 | |||
+あらすじ+ 本州から少し南にある離島。 坂の多い島のふもとからずっと続く石段を登りきると、下の町や海まで一望できる高台になっておりその高台の上に主人公・星野航(ほしの・わたる)たちの通う学園がある。 しかし島の産業の大部分を占めていた大企業の工場が来年撤退することになり、学生の数は次第に減少していた。 島にあるもう一つの高台の上に学園の旧校舎を改装した寮がある。 寮生の減少にともない現在は主人公とヒロインたちのみが住んでいるその寮は、島の住人からは主人公のハーレムだと噂されている。 そんな寮になぜかこの時期にやってきた転校生も巻き込み、時には反発したりしながらもドタバタと楽しい毎日を過ごしていく。 (戯画公式HPより) |
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【シナリオ】 | 【評価】: 88 点 | ||
丸戸さんのシナリオとあって期待はしていましたが期待を裏切らない出来でした。 特に前半導入部の凛奈の素直になるまでの描写は見事だったと思います。アレがあるおかげで最後までダレることなくプレイできていると思います。体験版でもある程度カバーしているので興味のある方は是非やって判断していただきたい。 後半分の各キャラ個別パートもメリハリのある展開で感情移入しやすかったと思います。特に沙衣里先生と海己のシナリオが好みでした。主人公と協力して問題に立ち向かう展開は分かりやすくて好きです。 +++++以下ネタバレ風味+++++ (反転させてあります) 茜シナリオはまさかの展開に驚きましたがとてもいいスパイスになってると思います。まさか「合わせ石」の片割れの持ち主が彼女とは思いませんでした。個人的には茜の深層心理がもうちょっと表に出てくるとさらに良かったと思いました。 また、卒業式は泣きました。マジ泣きました。合唱の演技といい、流れるカット絵といい、実に効果的な演出だと思います。 ++++ネタバレ風味終了++++++ ただ、各ヒロインのほとんどが主人公に好意を持ってるとあって、主人公を巡り修羅場チックなところもあるかな?と思ったのですが、くっついた後が意外にあっさりとしていて拍子抜けでした。みんな良い人すぎです。 またヒロイン個別シナリオの出来にばらつきがあったのも残念。しかし総じて評価が高いのでその上で安定を求めるのは酷なのかもしれません。 全体の世界観ですが、離島での生活ということでのんびりとした感じが出ていて良かったと思います。田舎独自の社会観もありましたが、田舎育ちの私にも違和感なく感じられました。 +補正+ ハートフル学園ものに弱い人、感動系に弱い人 +7ポイント 生々しい人間関係のドラマをお望みの人 -8ポイント |
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【システム】 | 【評価】: 90 点 | ||
パルフェのレビューでも書きましたが、快適プレイのお手本のような戯画おなじみのシステムです。 各イベントの回想が可能だし、オートセーブも完備、スキップスピードも早く、私の望むシステムはほぼ揃っています。 ただ、各イベント終了時(日付変更時)の演出が若干重く感じられたのが気になるところ。個人的にテンポが若干崩れている気がします。 ※機能:Hシーン回想、 CG回想、 ボイスカット・個別調整、 エフェクトカット・調整、 メッセージ速度調整、 未読スキップ |
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【グラフィック】 | 【評価】: 78 点 | ||
CGは124枚(CGモード登録数)差分もそこそこあり、なかなかのボリュームだと思います。立ち絵の数は普通だと思いますが、エフェクトをうまく使っているため演出面で不満はありません。 CGのクオリティーは多分良いのでしょうが、個人的な好みからは若干外れているので評価は低め。個人的に各キャラCGの出来にばらつきがある気もします。いいCGもそれなりにあるだけに残念です。 しかし少なくとも及第点以下はつけられません。絵柄が好みの方は+7ポイント程度の補正をしてください。 話は変わりますが、私的にはデフォルメキャラ(行き先決定時のCG)が好きだったり。キャラの特徴をうまくつかんでいると思います。 |
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【サウンド】 | 【評価】: 90 点 | ||
I'veさんとave;newさんのコラボということで文句のつけようがありません。 OPはKOTOKOさん、透明感のある歌声はさすがです。作品の雰囲気にも合致していると思います。 挿入歌は大咲美和さん、せつない楽曲がいいかんじ。歌唱力も見事だと思います。 EDは寮生の合唱になってます。(ave;newさん提供)演出もあいまって涙が止まりません。 BGMは41曲(ミュージックモードより)世界観にマッチしていると思います。 考えうるエロゲ音楽界での最強コラボ(I'veさんとave;newさん)だと思います。 関係ないですが初回版についてくるサントラ(2枚組み)はうれしいですね。ほしい方は是非初回版を買いましょう。 |
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【実用関係】 | 【評価】: 80 点 | ||
Hシーンは21(回想シーンより)どのシーンも尺がそこそこ長く、差分CGも多いのでボリューム的には十分合格点。 個人的に着衣が多かったのは好印象。差分を使った脱がせ演出もつかっておりバリエーションは豊富だと思います。 声優さんの演技も合格点。 ただ各キャラともに2回目以降の恥じらいがなくなるので初々しいのが好きな方はマイナスかもしれません。 個人的にHごとに下着のデザイン(色だけでも)が変わるといいなぁ思ったり。いつも同じデザインなのはなんか萎えるのは私だけかもしれませんが。(笑) 作風どおりハートフルなHシーンばかりなので、そういうのが好きな方は+5ポイントしてください。 |
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【総評】 | 【評価】: 86 点 | ||
総合評価としては「萌え、感動系のお手本というべき良作」とします。 世界観の構築、シナリオのバランス、演出(音楽含む)、システムどれをとっても見事であったと思います。 超大作とまでは言えませんが、絵柄さえ拒否反応を起こさなければ万人にお勧めできる作品だと思います。私的にCGさえ好みであれば間違いなく傑作の部類に入ります。 ハートフルなシナリオが好きな方は黙って買いましょう。(+4ポイント)絶対損はしないと思います。 +++私的萌えキャラ++++ ・さえちゃん先生・・・シナリオのラストは見事、本当に愛すべきキャラだと思う。こんな先生ほしいですね。部下にはしたくないですが。(笑) ・凛奈・・・ツンデレっぷりがサイコー。 +++私的にダメなキャラ++++ ・奈緒子・・・付き合うのがめんどくさそうな気がしてなんとなく感情移入できませんでした。私的に完璧超人は苦手なのも大きいかも。 |