【Title】: 恋する乙女と守護の楯 | 【ブランド】: AXL(アクセル) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【ゲームタイプ】:ADV | 【発売】: 2007/06/29 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【属性】:ツンデレ・妹系・同級生 | 【種別】:感動系・純愛系・燃え系 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【スタッフ】
【体験版等】 メーカーサイト(AXL)から体験版、ブックレット、 デモムービー、主題歌サンプルDL可能 【関連】 JANコード:4560100337261 ・恋する乙女と守護の楯 攻略 ・【Amazon】恋する乙女と守護の楯 ・【Amazon】”AXL”で検索 |
【キャスト】
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【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【人気投票率】: 106票/27.7% | 【地雷投票率】: 4票/2.3% |
【レビュー】 | 【執筆】: 空 さん | ||
【シナリオ】 | 【評価】: 83 点 | ||
(ストーリー紹介)※オフィシャルサイトより アイギスとは、すべての邪悪を払う楯だと言われている。 主人公、如月修史が所属する組織『アイギス』には、二つの顔があった。 一般家庭から一流企業まで、幅広く活動を行う警備会社としての表の顔…… もう一つは、対象の護衛を、時には非合法な手段を用いてでも行う、護り屋としての裏の顔。 特殊要人護衛課に所属する新人エージェント、如月修史は、その小さな体躯からは想像も つかない驚くべき運動神経で、これまで幾人もの要人護衛を成功させた成長株である。 そんな修史に下った、新たな護衛任務は……なんと 『女装して全寮制女子校に潜入し、女学生として生活しながら、対象を護衛せよ』 ――という、無茶すぎる内容だった。 「ムリですって! つーかムリだ! 俺、男ですってば!」 慌てふためく修史の肩を、彼の上司は優しく叩く。 「大丈夫、お前ならきっとやれる。だってこんなにカワイイし。よしよし」 そう。修史は小さな体躯だけでなく、中性的な顔立ちに、トーンの高い声の持ち主。 一見するとボーイッシュな女の子にも見えなくはない。 嫌がる修史を無理やり、現場へと投入するアイギス。 そして修史は出会う。 護衛対象となる女の子たちに…… 決して、自分の正体がバレてはいけない。 決して、自分が男だと悟られてはいけない。 そして、護衛対象を護り抜かなければならない。 女学生『山田妙子』として潜入した修史を待ち受けていたのは、禁断の花の園。 全てが女子で覆い尽くされた、綺羅の空間。 既に学園へと潜入している同業者と、敵のエージェントが入り乱れ、学園には、 スリリングな毎日が溢れかえっていた。 時には文化祭、時には調理実習と女学生らしい生活を送りつつ…… 毎日の女装に気合を入れ、修史は日々、護衛対象となる女の子たちを見守り続ける。 果たして修史は、彼女たちを護りきることができるのか……? 如月修史と女の子たちとの、奇妙な学生生活が始まろうとしていた。 |
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(コメント) 【シナリオ】85点 上の紹介分を要約すると、主人公は親の立場上安全が確保されていない複数のヒロインを 女子生徒に成り済まして護衛する物語です。 (初めの時点では、主人公を雇った理事長以外は彼の本性を知らないという設定になっています。) 実際にプレイしていて感じることですが、主人公が女装をしている、お金持ちの生徒が多い 女子学校、という設定から”新鮮さ”が一つの売りであると思います。 面識があるヒロインがいないのも大きな特徴で、どのキャラとも0からの付き合い、さらに 女装&護衛という過酷さをコミカルに時にシリアスに書かれているのが共通ルートです。 各ヒロインルートに突入すると、敵の動きや周りのキャラの立ち位置が変わり、これまで1本で きたシナリオが状況の変化に伴い大きく変動していきます。 一言でいえば、ヒロインに置かれた立場を主人公が守ることで起きるヒロインの心情の変化を 描いたシナリオで、肉体的また心理的に追い込まれたヒロインを避けられても守り続ける主人公 の強さに魅力を感じました。 恋愛を中心に見ると上記の通りですが、任務としてヒロインを影で護衛するという戦闘シーン などの魅力もこの作品にはあります。 敵の攻撃の動きや声から、誰が敵なのかを考えながらプレイできるので、サスペンス的なところも 少々あり共通ルートもその後も楽しめました。 【キャラクター】80点 この世界感の中ではぴったりなヒロインでしたが、ファンが多くつくようなヒロインではなかったと思います。 最終的には主人公が男だとバレ、主人公が学生でいるような年齢ではなく年上であることがヒロインにも分かり、 大人びて見えたヒロインが余計に可愛く見えるのはこの作品ならではです。 主人公は最強ではない強者という設定で、シナリオの中で強みと弱みが十分に生かされています。 【演出】85点 演出としては、主人公の女装がバレるのとお互いに恋愛感情が生まれる過程が見どころで、ヒロインによってですが 実はバレる以前から主人公に特別な感情を抱いていたような雰囲気があり、そのせいかバレると怒るよりも男で むしろホッとするといったパターンもあり複雑な恋心が描かれています。 恋に関してはこれで?と感じたシナリオはありましたが、概ね納得のできる展開と結末です。 初め主人公は一部ヒロインの召使いのような扱いをされるのですが、もちろん女性として見られているので、 風呂で…など、シナリオの中軸を外れたイベントも楽しめます。 校外イベントはないのですが、可能だったと思いますし個人的にはそこでヒロインの新たな一面を見たかったです。 アクション作品はプレイしないので、評価の高い作品がどれほど凄いのか分かりませんが、CGの数は多いので バトルシーンはCGで大体の様子を見せ人物と武器を動かすことでテキストに合わせていました。 不意を衝かれた小事件などもテキストに頼らずCGで見せてもらえればさらに良かったです。 |
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【システム】 | 【評価】: 90 点 | ||
■システム(機能) ・Hシーン回想 ・CG回想 ・ボイスカット・個別調整 ・エフェクトカット・調整 ・メッセージ速度調整 ・オートモード・速度設定 ・未読スキップ ・クイックセーブ&ロード ・バックグラウンドでの動作 ・ジャンプ機能(シーンスキップ) ・サムネイル(セーブ/ロード画面) ・右クリック・キー等の割り当て ・ウィンドウモード(800x600) ■システム(コメント) 超優秀ですが、もう少し表示を分かりやすくして欲しかったです。 共通ルートでは簡単なシーン説明の後にシーンスキップができます。 テキストスキップの速さ調整をつけて、シーンスキップ選択肢の有無を選べればなおよかったです。 CG・シーン回想・音楽鑑賞の他にエンディング鑑賞(BADも)があります。 オートプレイとメッセージスピードの設定が、スローの幅がやたらに広く速めに設定しにくかったです。 ロードは速く、重く感じたことは少なかったので快適にプレイできる方だと思います。 |
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【サウンド】 | 【評価】: 85 点 | ||
【ボーカル曲・BGM】85点 ボーカル曲はOP1曲とED3曲ありますが、エンディングはどのシナリオも同じ曲にして、 挿入歌を考えるべきだったと思います。 Ritaさんが歌うOP「shield nine」は特に最後のサビで上がるところが大好きで、 「Little Busters!」を聞いてる方にはもちろん知ってほしい曲です。 BGMは23曲。 一つの学園の中のみの話なので、どの曲も似ていて良く言えば一貫性があります。 舞台とアクションシーンの雰囲気を出すには十分でしたが、最後で流れるBGM「二人の学園」 のシーンはやはり挿入歌での演出なら違ったと思います。 【声優】85点 キャラと声が一致しないキャラクターはいなかったと思います。 シナリオ上ネタばれになるので詳しくは言えませんが、設子さんの声変わりは制作者も 満足の出来だったのではないでしょうか。 北都南さん演じる鞠奈の声は事前に調べておかなくても一声で気づきます。 |
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【グラフィック】 | 【評価】: 90 点 | ||
合計201枚。 各ヒロインシナリオのCGは21〜34枚で、うち実用シーンとして使われているものが 4〜8枚、コミカルな絵も複数含まれます。 共通ルートのCGは別の欄にまとまっており、こちらが60枚で主人公やサブキャラが 写っている絵が多く、小道具などの絵も手抜きは感じられません。 丁寧かつ枚数も多いということで、大多数の方が満足できた項目だと思いますが、 癖を感じる方も多いようなので、サンプルCGの確認は必須です。 OPのムービーと場面切り替わりときの絵と動作をさらに工夫して欲しかったのと、 少々好みとは外れていたのでこの点数になりました。 |
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【実用関係(グラフィック、他含む)】 | 【評価】: 85 点 | ||
■実用(シーンの種類) ・ラブラブ ・フェラ ■実用関係(コメント) 雪乃と蓮と鞠奈が3シーン、有里と設子が2シーン、合計13シーンです。 オフィシャルサイトを眺めているだけですと、百合を感じる方もいるかと思いますが、 シナリオ共に内容は純愛です。 どれもよくあるシーンですが、言葉では説明しにくい工夫があったように思います。 制服姿でのシーンが多いのと、お嬢様学校ということがあるせいか黒ニーソックスを 履かれる子が3名いるのが特徴でしょうか。 そもそも、この制服が学園もの作品でよくあるタイプではないので、ここでも新鮮感が 生かされていたと思います。 |
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【総評】 | 【評価】: 86 点 | ||
少し好みとは外れた作品でしたが十分楽しめました。 売れていな割りに好評ということで、これからも値が高い時期は続くと思いますが、 上の投票結果通り、誰にでも勧められる作品です。 世界は校内のみですが、ダラダラしない展開が良く飽きが来る前にコンプリートできます。 全寮制の厳しい学校ですが、工夫次第で校外イベントも可能だったのではないでしょうか。 エロがなくても内容は濃いですし、知名度を上げて是非移植できるように頑張って欲しいです。 移植される機会があれば、やはり主人公とヒロインの過去や家族などの周辺についてと、あと 舞台裏の組織などについてもっと分かるようにしてもらえればと思います。 |