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 【Title】: HoneyComing-ハニーカミング-  【ブランド】: HOOK
 【ゲームタイプ】:はにかみ学園ラブコメADV  【発売】: 2007/06/29
 【属性】:ツンデレ・姉系・妹系・同級生・幼馴染  【種別】:感動系・萌え系・純愛系

【スタッフ】
原作 :  HOOK
原画 :  松下まかこ
:  らっこ
チーフライター :  川波無人
チーフグラフィック :  山根呂兵

【関連】
JANコード:4935066301531

HoneyComing-ハニーカミング- 攻略
HoneyComing デモムービー(デモ館)

【体験版等】
メーカーサイト(HOOK)から体験版、
デモ、壁紙、他DL可能。

【Amazon】
HoneyComing-ハニーカミング-
”HOOK”で検索


【キャスト情報】
上条 朝陽 :  平野響子
緒方 未央 :  桜川未央
多賀谷 麻里乃 :  越智悠
前園・Clarissa・皐 :  桃井いちご
七里 由馬 :  こいでりこ
雷堂 苺 :  まきいづみ
紅林 司 :  かわしまりの
矢野 弘子 :  吹雪 桜
皇城 椋子 :  青山ゆかり
篠崎 こより :  神月あおい
緒方 美夏 :  九条信乃
下柳 港 :  北都南
多賀谷 真奈 :  かわしまりの

 【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】
 【人気投票率】: 113票/29.6%  【地雷投票率】: 34票/19.8%



 【レビュー】  【執筆】: 空 さん
 【シナリオ】  【評価】:      89         点
(ストーリー紹介)※オフィシャルサイトより

「・・・恋愛は苦手だ」。そもそも恥ずかしいことが苦手だ。毎朝毎朝繰り返される、親父と母さんのイチャイチャっぷりを、物心が付いた時から今まで、記憶がある限り見せつけられてきた俺は、どうしても、納得することが出来なかった。そんな俺を親父はバカにする。愛はすばらしい、愛は正義だ、うんぬんかんぬん。幸いなことに、義理の妹である未央や隣に住んでいる幼なじみ朝陽にその毒は及ばず、家にいる以外は平穏無事な生活が約束されているはずだった。・・・あの日までは。

あまり成績の良くない俺は、進学を決めあぐねていた。まぁ勉学なんていうものは、生きていくのに最低限必要な物を学んでいればいいわけで、好きこのんで欲張るもんではないし・・・。早い話、行くところがなかったわけだ。諦めてもいいかと思っていたところに、親父が勝手に願書を提出していた。しかもあろう事か、未央、朝陽を筆頭に、政則、薫の腐れ縁達も試練を受けることに……。受かるとは到底思えない俺や政則までもが受かってしまい、冷たい鉄城門のヤケに大きな正門を、呆然と見上げる羽目になった。そこは元女子校のお嬢様学園で、通称「バカップル学園」と呼ばれる以外は、比較的良好で普通の所だった。古今東西紐解いても見ても、他に類を見ないハイカラでロマンチックな−恋愛授業、を除けば。


【シナリオ】93点



プレイ期間は4月3日からの2ヶ月弱で、同じ家に住む未央以外のシナリオは

休日は飛ばされる傾向が多いですが、ほぼ毎日とボリュームがあります。

共通イベントは多少ありますが、共通ルートは存在しません。



恋愛授業をどう捉えるかは別として、ファンタジーな要素は殆ど含まれず、

未央以外のヒロインは家族との間に何らかの問題を抱えており、その問題を

主人公と共に解決し、その過程(中盤)で結ばれる傾向です。



これまでプレイしてきた作品は学園ものでも、魔法や超能力などをあげて

盛り上げる作品が多かったのですが、頼らずよく書いたなという印象。

恋愛授業以外は設定にも無理がないので、現実的な内容が多く、ヒロインの

心の変化に注目したシナリオになっています。



【キャラクター】80点



人気投票でも攻略対象ヒロイン5人の中にサブキャラが割り込んでいますが、

個人的にはヒロインに大きな魅力を感じませんでした。

普通過ぎたのもあるかも知れませんが、このゲームにヒロインが合ってなかった

ように思います。

「初めまして」のヒロインが3人いますが、初めて顔を合わすキャラよりも、

面識のあるキャラの方が恋愛感情を持つまでの変化とギャップを楽しめるの

ではないでしょうか。



主人公は半分ストーカーになりつつもヒロインの為に頑張りますが、考え方が

自己中心的なキャラです。



【演出】95点



日常を重視したシナリオなので、ここが最重要項目だと思うのですが、ここは

こうして欲しかったなどはあるものの非常に上手いです。



ヒロインと主人公の気持ちの変化はテキストで心情を書かれなくても、会話と

CGのちょっとした変化でよく分かりますし、変化の過程も不自然なく見ていて

楽しく時には笑えました。

このゲームはそういう姿を見て楽しむのがメインでシナリオはその次です。



恋愛授業の成果が直接関わるのは朝陽ルートだけですが、他のシナリオでも

授業があってからこそ、ヒロインと深い関係になれたのは伝わりました。

シナリオが暗く(重く)なっている時にテンションを引き上げてくれるのも

面白いものがあります。

ただ、同性同士がペアーになるのは少し微妙でした。



「恋愛を教えている学校として校内での恋愛を否定できない」という雰囲気を

学校全体に作っており、結ばれてからの校内でのイチャイチャぶりと周りの

嫉妬などの反応を楽しめます。



男子学生Aなどやたらに出るので、顔なしでも名前を付けて少し関わりを持たせた

方が面白かったかも知れません。



各ヒロインのルートにもよりますが、初めから最後まで周りのキャラの出番が

多く盛り上げてくれるタイプの作品でした。


 【システム】  【評価】:      90         点

■システム(機能)

・Hシーン回想
・CG回想
・ボイスカット・個別調整
・エフェクトカット・調整
・メッセージ速度調整
・オートモード・速度設定
・未読スキップ
・クイックセーブ&ロード
・バックグラウンドでの動作
・サムネイル(セーブ/ロード画面)
・右クリック・キー等の割り当て
・ウィンドウモード(800x600)

■システム(コメント)

文字表示速度とオートモード速度は6段階、フォント設定は「ゴシック」と「明朝」

他に文字のエフェクトやオートモードの適用設定などがあります。

使いやすくプレイ時に不自由は感じませんでしたが、画面切り替わり時の重さで10点引きました。


 【サウンド】  【評価】:      90         点

【ボーカル曲・BGM】95点



ボーカル曲はオープニングとエンディング、各ヒロインごとにあり計7曲ある

ようですが、各ヒロインごとの曲はオンリーワンモードで選択したヒロインの

曲しか聞けません。



オープニングテーマソングの「Love Hell Rocket」はいまいち盛り上がりに

欠けますがリズムがあり聞ける曲です。

最後のサビにバックコーラスを入れるなど、もう少し工夫は欲しかったと思います。



音楽鑑賞の部分に全て表示されないので正確ではありませんが、ボーカルなしの

曲も合わせてBGMは44曲だと思います。

数も多いですが似たような曲は少なく、場面ごとに合った曲を使っているのが

好感を持てますし、音質もよくレベルも高いです。

また、人の声を含んだBGMがあり、場面を盛り上げていました。



【声優】85点



あまり声に癖のあるキャラがいないせいか、上手いと感じたことはありませんが、

逆に気になることもなくプレイの妨げになることもありませんでした。

良い意味で普通です。

 【グラフィック】  【評価】:      95         点

全ヒロイン21枚、他にアナザーストリーなど含め、差分なし合計110枚です。

日常やシナリオのものと恋愛授業中のものと実用的なものと、約3分の1ずつに

振り分けられています。



バランスはいいですが、特に朝陽ルートはCGで見たかったシーンが他にもあった

ので、全ヒロインを21枚と枚数で合したのが業とらしいです。

背景も含め丁寧に書かれ、ヒロインの女の子らしさも良く出ていますし、主人公も

CGの中で上手く書かれています。



立ち絵は立体感はないかも知れませんが、朝陽が真横を向く絵が大好きです。



テキストバーが非常にシンプルで字の見やすさは最高でした。

モードでバーの色が違うのですが、それを選択できたらさらに良かったです。



場面が変わるときに出る絵とタイトル画面やエクストラ画面にも力を入れています。

 【実用関係(グラフィック、他含む)】  【評価】:      80         点

■実用(シーンの種類)

・ラブラブ
・フェラ

■実用関係(コメント)

攻略対象ヒロイン5人×2シーンで10シーンです。

未央と朝陽は増やせたように思いますが、主人公が性行為に対して後ろ向きな

発言をするシナリオもあったので、それに数を合わせたような感じもします。



ヒロインが好きになれた方には少なく感じ、好みでないヒロインのシーンに

関してはオマケ程度か有っても無くてもと感じた方もいると思います。



内容は普通の一言ですが、シーン突入はまずまず自然で、付き合い始めて

さらに仲を深めてからという流れも良かったです。



主人公が実用的なCGに書かれるのはマイナスになることが多いなと個人的には

思っているのですが、このゲームに関してはプラスだと感じました。

 【総評】  【評価】:      89         点

好きになれたヒロインはいませんでしたが、ヒロインと主人公の様子の変化と

進んでいく関係に対する周りの反応が楽しめました。



涙を誘うようなシナリオと演出ではありませんが、魔法や超能力を使う訳でもなく

また奇跡に頼ることもなく(少し起きましたが)、現代の人間であれば誰でも出来る

(可能という意味で)言動で問題を乗り越えたシナリオには好感を持てました。



人気投票を見て頂ければ分かる通り、誰にでも受けるゲームではないです。

ラブ重視で萌えを求める方にお勧めで、過度な感動を求めてのプレイは地雷と

感じるかも知れません。



平均は89点で、とりあえず技術的なクオリティは非常に高く、時間と金をかけて

丁寧に作られたという印象が強いです。

個人的には後半のラブをさらに特化させて欲しかったです。

 【感想】※ネタばれあり

<ネタばれここから>※ネタバレを読む場合は以下を選択してください

クレアのシナリオも少し思いましたが、朝陽シナリオで舞踊会をきっかけに主人公が
朝陽を好きになって、朝陽に対する反応が大きく変わったのは良かったし見ていて
楽しかったのですが、その後の告白前に余分な山場を作ってしまったのは残念でした。
もっと主人公と朝陽のこれまでと違った付き合いを見てみたかったのもありますが、
じっくりと互いの距離を詰めるシナリオの方が面白かったと思います。
その後の告白時の言葉も、主人公の性格がよく出ていたといえばそうなのですが、
プレイヤーの立場も考えてシナリオを作って欲しかったです。
せっかく舞台が現代的なのに、完全に傍観者にされてしまった感じがします。

少しファンタジーだと感じた部分は、麻里乃シナリオの麻里乃の母が現実に気づく
シーンで、心霊現象とか有りと考える方には自然に思われたかも知れません。
主観的ではありますが、シナリオに妥協を感じたので残念でした。
シナリオライターの方が納得してらっしゃるというなら全然いいですが。

ただ、シナリオについて言いたいのはこれくらいで、ご都合的なところも少ないですし、
あくまで傍観者でしたが楽しめました。

問題はキャラ…

これでは、仮にファンディスクが出ても買う気になれないです。

あと、付属でCDが付いてきて、その中に主題歌のフルも入っているのですが、
朝陽バージョンになってしまっているんですよね。
悪くはないので聞いてはいますが、ちょっと残念でした。


<ネタばれここまで>




※Asyuさんもこのゲームのレビューを書かれています⇒こちら


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